施術による痛みやリスクについて
皮膚のごく浅い層に専用のインクを注入するアートメイクは、一般的なメイクとは異なり長持ちするのが特徴です。体質や技術力による差異はありますが、約1年から2年は状態が維持されます。タトゥーのように一生残るものではないので美肌を保ちたい人にも適していますが、一方で痛みが生じる事実は無視できません。アートメイクは大別すると手彫りと機械彫りがありますが、どちらもインクを注入できる針を刺す形になるので痛みを感じます。皮膚の浅い部分に留まるので我慢できないほどの激痛には至りませんが、部位によっては痛みが残ることもあるので注意しなければいけません。使用する器具に汚れがあると炎症を起こすおそれがあるので、衛生管理が徹底している業者を選ぶことが大切です。
アートメイクは好みのデザインに仕上がるのが魅力的ですが、特有のリスクがあるのも事実です。一度処置を施した部位のメイクは簡単には消えません。タトゥーとは異なり色素は自然に分解されますが、それでも数年は残ってしまうので慎重な判断は必須でしょう。デザインが好みではないので消そうと思っても、余計な手間がかかってしまう事態は避けられません。痛みも伴うので、メイクのデザインはよく考えて決めるように心がけます。また、アートメイクは綺麗に仕上げるために処置を複数回に分けて行うのが普通ですが、1回の処置ごとに約1週間のダウンタイムを設けなければいけません。完成までに1ヶ月ほどの時間を要することになるので、スケジュール管理には余裕を持たせる必要があります。
アートメイクに使用するインクの中には発色を良くするために金属の成分が含まれている物がありますが、これによってMRI検査が受けられなくなるのも無視できないリスクです。知らずに検査を受けて誤った結果が出てしまう可能性は否定できません。アートメイクを行う際はインクの含有成分を必ず確認し、トラブルを未然に防ぐことが求められます。