アートメイクとタトゥーの違い
メイクの手間や時間を短縮したり、メイクが苦手な人でも可愛い化粧をしやすくなる、アートメイクと呼ばれる医療行為があります。自分の皮膚に針を刺して色を入れていく施術ですが、従来からあるタトゥーとは違うようです。その違いやメリット、デメリットを見ていきましょう。
タトゥーもアートメイクもニードルを使って色素を注入する点では同じですが、ニードルを注入する深さに違いがあります。肌を断面で見ると、皮膚の表面は表皮、その下は真皮と呼ばれます。アートメイクは表皮にニードルを刺して色素を注入するのに対して、タトゥーは真皮にまでニードルを差し込みます。深さの違いは色落ちに影響してきます。アートメイクで表皮に入れた色は、1回だけの施術ではすぐに落ちてしまいます。色素を定着させるためには2回から3回の施術が必要です。色素を注入しても、1年から2年でその色は落ちてしまいます。個人差もありますが、2年をめどにリタッチが必要ですので、新しいメイクに変更することもできます。タトゥーもだんだんと色が薄くなって行きますが、完全に消すことはできません。
アートメイクをすれば化粧しやすくなるだけではなく、涙や汗で崩れないメリットもあります。スポーツ、プールも安心して楽しめます。タトゥーに比べて肌トラブルが少なく自然な仕上がりです。デメリットとしては施術に痛みを伴うことがあります。痛みを抑えるための麻酔クリームを使う方法もありますが、ニードルの痛みを完全に消すことはできません。色素が皮膚に馴染むまでに数日かかることもデメリットと言えます。施術から最低1週間程度は施術箇所に触れずに安静にする必要もあります。施術後すぐに人に会うと、施術したことを知られるかもしれませんから、それを避けたい人はスケージュールの管理が必要となります。皮膚が再生することで色はだんだんと薄れてきますが、すぐ消したいときに簡単に消せないこともデメリットです。